【猫の闘病記】猫が糖尿病になってしまったら2〜愛猫がいつまでも元気でいてくれるためにできること〜キャットフード編

【猫の病気について考える】猫の糖尿病闘病記など
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猫が糖尿病になりキャットフードについてあらためて考えた

自分が食べるものにはさほど頓着のない私ですが、愛猫シアンが糖尿病になって一層「猫たちに食べさせるものには気を使おう」と思うようになりました。人間より何倍も小さな猫たちの体です。人にはさほど影響がなくても、猫にとっては日頃の食習慣が重篤な問題に至ることもあるのだとシアンの糖尿病をきっかけに思い知らされました。
猫さんの様子をじっくり観察しながら「きちんと食べてくれるものを、かつ飼い主側にとっても過度な負荷や無理のない範囲で手に入れること」が重要だと思います。猫さんもご家族もどちらも無理は続かないですよね。

私が猫たちのフードを選ぶ上で心がけていることは大きく分けて以下の3つ

  1. 何よりまず「猫自身が喜んで食べてくれること」
  2. 身近な場所でも手に入れやすいこと
  3. 品質は重視するが「価格で背伸びをしないこと」

1、何よりまず「猫自身が喜んで食べてくれること」

これは大前提ですよね。私は中価格帯〜高価格帯のフードをさまざま試してみましたが、もちろん値段によって「猫が食べてくれるか」が決まるわけではありません。人間だって値段で食べ物の好みが変わるわけではないですよね。ジャンクフードやスナック菓子も高級焼肉もどちらも美味しい。猫も同じだろうと思います。そこはバランスではないでしょうか。
ただ人間としては高価格フードに見向きもされなかったときのダメージは大きい…まずはご自身の猫さんのお口に合うかどうかを確かめることはとても大切です。ペットイベントや量販店の店頭でサンプル品として少量(1日の半量〜少し多い程度)の小分けパックを無料配布している場合もありますし、メーカーのサイトやAmazon等でお試し価格(送料のみ負担など)でサンプルを購入できることがありますので試してみるといいと思います。

2、身近な場所で手に入ること

私はネット通販で定期購入しているので切らすことがないようにしていますが、万が一切らしてしまうようなことがあっても、ホームセンターやスーパー等でも扱っているものなら心配ありません。(自宅に在庫がなくても外の倉庫にストックがあるようなイメージです)
療養食などはなかなか難しいと思いますが、ある特定の店しか取り扱っていない・通販でしか買えないとなると購入自体が続けることのハードルとなってしまいます。

3、品質は重視するが「価格で背伸びをしないこと」

「大切な猫たちに最高のごはんを!」と思いながらも、際限なくお金をかけられるわけではありませんよね。とはいえ毎日毎日、何年もの長い間食べることになる猫さんのごはんですから「安けりゃいい」というものではありません。
私は「それぞれの家庭と猫に一番最適なフードがある」と考えているので、今後は自身のキャットフード選びの苦労や体験談を交えてこのブログで考えていきたいと思います。
 

糖尿病の猫だってちゃんと管理してもらえれば、元気に生きられるのにゃ。

我が家の愛猫たちのフード履歴と現在食べているキャットッフード

 日本のペットフードは欧米諸国より品質管理基準が緩い

以前「日本のペットフードの検査基準は欧米のペット先進国と比較した時、かなり甘い」という記事を読んだことがあります。それ以来私には外国産フード信仰があるようです。
日本のメーカーのキャットフードにも優れたものがあるのだろうとは思うのですが、日本では法律上ペットフードは「食品ではなくモノ扱い」ということが引っかかっています。要は人間が口にする「食品」よりも品質管理の基準が緩いということです(このテーマについてまた別の機会にこのブログで書きたいと思います)。

我が家の愛猫のキャットフード遍歴について

シアンのフード歴は、ユーカヌバ→アイムス→サイエンスダイエットという遍歴をたどり、それらを基準に選んだ結果、ここ5年くらいでピュリナワンに落ち着きました。現在は「ピュリナワン 優しく腎臓の健康サポート/11歳以上/チキン」と「避妊・去勢した猫の体重ケア/ターキー/全年齢用」を半分ずつ配合したものを食べています。
糖尿病になる以前は、主に毛玉ケアとダイエット用を半分ずつ配合して食べさせていました。シアンはダブルコートという毛が密集して生えている猫種のためか、よく毛玉を吐くことと、去勢をして一時期かなり太らせてしまったことの反省からです。(今でもお腹の肉が伸びて少したわーんとしています…)
2匹目の猫パンナはピュリナワン 室内飼い猫用/インドアキャット/サーモン/1歳以上と「避妊・去勢した猫の体重ケア/ターキー/全年齢用」を半分ずつ配合したものを食べています。パンナはうちにもらわれて来たとき、栄養状態が良くなかったのか1歳未満にも関わらずあまり毛艶がよくありませんでした。
こちらのフードを与えて被毛が光っているようになりました。体重も順調に増え、今ではふわっとした丸い顔になりました。ピュリナワンは「30DAYSヘルシープログラム」という、「フードを変えて30日間で愛猫がどれくらい変わるか」を日記形式にして発信するプロジェクトを結構長い間やっています。たまにキャンペーンで無料サンプルを配っている時もありましたので、気になった方がいらしたらチェックしてみてください。 

キャットフードには猫の年齢やライフスタイル、性格等による分類分けがある

キャットフードはお腹を満たすだけではなく、様々な機能を付加価値としてつけているものが多く売られています。私が試した中ではピュリナワンの他に、サイエンスダイエットもシニアになる前までわりと使っていました。
サイエンスダイエットは“療法食未満の予防食”的なものも豊富なので、その子の症状やご家族のご希望(お腹が弱い、皮膚が弱い、太らせないようにしたい等)によって取り入れるのもいいと思います。本格的な療法食も出しているので、これは獣医さんの指導のもと与えることになります。
匂いが強く、味は好みのようでシアンはよく食べていました。シニアの年齢になり、サイエンスダイエットのシニアフードに変えた途端吐くようになり、これは彼には合わないようでしたので使用をやめました。

 多頭飼いの猫たちに便利な「全年齢対象フード」

しかし人間が一生懸命考えてやってみても、猫さんたちはなぜか勝手にフードを交換して食べてしまうことがあります。もしかしたらそんな声が多いのか、最近ピュリナワンのラインナップに「全年齢対象」というものが加わっていたので、苦肉の策で半分ずつ全年齢対象のものを混ぜています。口コミを見ても結構売れている様子でした。多頭飼いで年齢が離れているとフードを分けることにはみなさんご苦労されているようです。

最近、こちらはLDKというランキング雑誌で一番の高評価をもらっているのを見かけました。対象が全年齢なので、我が家のように年齢が離れた猫を多頭飼いしている家庭には便利だと思います。うちの猫たちはとてもよく食べるので食いつきもいい方だと思います。

配合したものをそれぞれシアン用、パンナ用に分けてフードストッカーへ。ピュリナワンは大袋(2.2キロ)を買っても小分けになっているので、鮮度が落ちず猫たちもよく食べてくれます。シアン、パンナ、そして私のご飯。そうか、人間用は最下段なんですね…

猫がいつものご飯に飽きてしまった時の対策は?

ドライフードに簡単トッピングでいつもと一味違うご飯のできあがり!

たまに「トッピングごはん」をすることもあります。これはシアンの糖尿病が発覚したときに、インスリン以外に何かできることはないかと探して本で紹介されていた方法です。

基本的には総合栄養食であるドライフードをメインにして、その上に様々な食材(人間が普段から食べているような野菜や肉、魚など)をトッピング(乗せる)するだけという、面倒くさがりで料理ベタの私でも続けていけそうな内容だったので購入しました。

当時は、血糖値にいい作用をするというブロッコリーと、猫が大好きな鳥ササミを一緒に茹でてドライフードのうえにトッピングして出していました。ちょっとフードに飽きてしまって食いつきが悪い時にも、「かつおぶし少々に人肌くらいに温めてあげたお湯をさす」とか、無理せずすぐできるようなものもたくさんあります。

「猫に与えるといいもの」「与えてはいけないもの」とその理由がきちんと書かれており、著者の方の猫さんへの愛情が伝わって来るようなとてもいい本だと思います。

お手軽カンタンだからズボラな私にもできて猫にも喜ばれました。

よく吐く猫さんへの対策は?

猫草は必須ではないが猫が好むならあげてみても

猫草をあげると吐かないようになるというわけではありません。むしろ毛玉を吐くサポートとして食べている様子もあります。また便にそのまま出てくることもあるので食物繊維としても多少の役割は果たしているかと思っています。
猫草は与えないという人もいますし、肉食動物の猫に必須ではありません。個人的には嗜好品の一種と考えていて食べないようであればあげる必要はないものだと思います。
我が家の猫たちは猫草を好んで食べます。特にシアンはもともと吐く癖があり、好んで猫草をよく食べていますので欠かさないようにしています。

「無印良品」の猫草栽培キットが断然オススメ

猫草もお花屋さんで売っているものから自分で種をまいて育てるものまで、様々試して辿り着いたのが「無印良品」の猫草栽培キット。実はこれ、私の中でかなりリピしているお気に入りです。
花屋で売っているものは土の処理に困るんですよね。これは水を入れて1週間ほど(冬は10日〜くらい)待つだけ。見た目もインテリアを邪魔せず(そこが無印良品な感じ)、土はないので枯れたら燃えるゴミにポイ!こんなにお手軽で2個入りで210円とコスパも優秀!!私は全く良品計画の関係者ではないのですがかなりオススメです。

水を入れるだけで1週間後くらいにはこんな風に生えてきます。

早食い防止のフード皿を使う

シアンがごはんを一気食いしてはゲーっと吐くので困っていたところ、フードを入れる食器もいいものを見つけました。これはお皿の中がデコボコと突起状になっていて、早食いすることが難しくなっています。最後の方になってくると手で器用に取り出して食べたりしていて、食べ残すこともないので気に入っています。
材質はプラスチックなのですが程よい重みもあり、ザラザラの舌による傷は今の所ついていません。欠点は「洗いにくい」こと。猫の唾液ってネバネバしているのでなかなか綺麗にするのが手間ですが、吐くことが減ったのでよしとしました。(100均でも同じような食器を買ってみたのですが、重さがなく、滑り止めのゴムも付いていなかったので滑ってしまい使えませんでした)

 

水をあまり飲まないのも心配。そんな猫さんには

水を飲まないと病気になることも。猫にとって「お水」はかなり大事です!

猫はもともと砂漠の生き物だったことから、本来あまり水を大量に必要とする生き物ではないそうです。ただし恒常的な水分不足は尿路結石や腎臓機能の低下に影響があるとのこと。私は飲水の量でシアンの糖尿病に気づきました。暑くなる時期はより一層、猫さんがどれくらいお水を飲んでいるか見てあげてください。

水を飲まない猫のために「猫が水を飲むため」の器がある

シアンが以前から使っているのはこの「ヘルスウォーターボウル」という食器。タイのセラドン焼きのような、なんとも味わいのある青みがかったグリーンが美しい焼き物です。
これは特殊な鉱物でできたセラミックとのこと。我が家ではこのヘルスウォーターボウルと普通の陶器とで水を出しているのですが、2匹ともヘルスウォーターボウルの方で水を飲んでいることが多いようです。(シアン用に買ってあげたものなので、もう一つパンナ用にも購入しようと思っています)

猫の健康のためにはキャットフードや飲み水についてきちんと観察することが必要です

人間でも「生活習慣病」というものがありますが、これは猫も同じ。日々の生活で食べさせているフードや飲み水は猫たちの健康に大きく関わり、寿命を左右します。

今回はいろいろと猫たちの食生活について、私なりに気をつかったり、失敗したり工夫していることを書き連ねてみました。今後も猫さんたちを観察し彼らのご意見も頂戴しながら、いろいろ試していきたいと思います。

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