猫が粗相をする時の対策!飼い主も猫ももっと快適になるトイレのお話

【猫グッズお試しレポート】猫のおもちゃ・100均グッズ・フードなどを使ってみた
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猫はとてもキレイ好き。トイレが汚れていると別のとこで粗相しちゃうよ!

特にうちの猫パンちゃんは神経質で、トイレに不満があると飼い主の隙をついて「布団の上で粗相」してしまうことがあります。

いつもは寝る時しか開けないようにしている寝室のドアを開けた隙に素早く入り込んで…「カサカサ、シャカシャカ」と、布を掻く不穏な音がすることに気づいた時にはもう遅い…そんな時は「あぁやられた…」と力なく立ち上がって洗濯機を回すのです。

あたしが悪いんじゃないにゃ。ちょうどいいところにお布団があったんにゃ!

粗相されたからといって怒るのは逆効果。粗相されない工夫を考えよう

粗相されたからといって、もし大声で叱責している人がいたら今すぐやめましょう。猫へのしつけは「現行犯」が基本。事後に見つけて怒っても、猫からしたら怖いだけで全然理解できないし、嫌われるだけです。泣いても凹んでもいい。でも叱るのはやめましょう。

猫との信頼関係が崩れるのは、猫の問題行動を増やすだけです。こちらは人間。与えらえれた頭脳を使って、猫が粗相をしないよう工夫し続けるしかないのです。猫だってバカじゃない。とても賢い生き物です。猫が一番気持ちいい、快適に用を足せる場所を作ってあげれば、ほぼどの子もきちんとトイレを覚えてくれます。

きちんとトイレトレーニングすれば「人間のトイレで用を足せる猫」もいます

個体差はあれど、猫はトイレの場所を覚える生き物です。我が家の猫シアンは生まれてから4回も引っ越しを経験することになってしまったのですが、その度にトイレの場所を覚え、きちんと人間用の便座に座り、大も小も用足ししてくれる賢い子で飼い主は大助かり。(さすがに流してはくれませんでしたが・笑)

これはとても驚かれるのですが、飼い猫がシアンだけの時代は一切猫砂を買っていませんでした。 

猫が粗相をするというのは、やはりそれなりの理由がある

猫が「決められた場所以外で粗相する」には、猫なりの主張や訴えがあるはずです。そんな時は飼い主たるもの、根気よく「君は何を訴えているのかね?」と、人間には同じように聞こえがちな「にゃーん」を解読せねばなりません。猫の不満や要因は次の5つのどれかに当てはまるのではないでしょうか。

  1. トイレが汚れている
  2. 猫砂やトイレの大きさや形状が猫の好みに合わない
  3. トイレが置かれている場所が猫にとって不快
  4. 病気や怪我等、体の不調によるもの
  5. 高齢猫や子猫などで、猫の年齢ステージによるもの

1、トイレが汚れている

これが実は一番多いかもしれません。我が家のパンナは他の猫が使った後のトイレを使うのが嫌なようで、掃除をした瞬間に用足しをしたりするのを見かけます。また、粗相をするタイミングも、トイレを洗って外に干している時など、トイレの数が足りておらず「ちょっとどこですればいいのよ!」となっている場合が多いです。一般的に猫のトイレの適正な数は、「飼育頭数+1」だと言われています。1匹飼いでも2つ必要ということです。猫の性格や飼い主さんがどれくらいの頻度で掃除してあげられるかによりますが、一日中外出していて朝晩くらいしか汚物を取り除いてあげられないのなら、やはりトイレの数は多い方がいいでしょう。もし自分が猫の立場でも汚いトイレで用を足さねばならないなんて嫌ですよね…。

うちは3匹の多頭飼いですが、トイレは3つ。狭くてこれ以上増やすことができないので、大きいもの1つ、小さいもの2つを設置しています。私は自宅仕事なのでほとんど外出はなく、こまめに汚物を取り除ける環境ですので、今の所これがベターかなと落ち着いています。また、少なくとも月に1回は猫砂を全取り換えしています。その際にトイレ容器は全て洗い、天日に干します。(干している間、トイレが1つもなくなってしまっては猫が困るので、1つだけ残してはいるのですが、油断しているとその間に前述の粗相事件が起こったりします…洗い替え?用にもう一つトイレ容器を買っておこうか検討中です)

2、猫砂やトイレの大きさ、形状が猫の好みに合わない

新し物好きな私は過去に様々なメーカーの猫砂を買って試してみましたが(これについてはまた後日、機会があればレビューできればと思います)、最近気に入って落ち着いているのは「コーチョー」というメーカーの「ネオ砂」という商品。数種類あるのですが「オカラネオ砂」という「おから」が主原料のものを愛用しています。これは粒(ペレット)がそんなに大きくもなく小さすぎず、猫の肉球に挟まりにくいと感じています。

NEO SUNA ネオ砂|ネオ・ルーライフ-NEO LOO LiFE-

「コーチョー」の「NEOSUNA(ネオ砂/オカラ)という商品。

ペレットはこんな感じで真ん中が空洞になっています。これが臭いを吸収してくれるとのこと。肉球に挟まりにくいこともメリット。

私は「毎日の処理はトイレに流せるもので、月一で全て捨てるため燃やせるもの」を希望。これはオカラ砂の匂い自体も自然で「消臭、固まる、燃やせる、トイレに流せる」と扱いがラクなので概ね満足しています。

猫によっては猫砂を食べてしまう子もいるらしいのですが、万一口にしてしまっても、天然のものの方が危険性が低いと思われます。6L入と10L入を買ってみて、鉱物系よりは全然軽いのですが紙砂等に比べると少々重いので、小さい袋の方が良いと感じました。ただ大袋の方が若干安いのでそこはニーズに合わせて選ぶといいと思います。

ネオ・ルーライフ ネオ砂 オカラ 10L

ネオ・ルーライフ ネオ砂 オカラ 10L

過去に失敗したこととして

「肉球に挟まりやすいもの」はトイレの出入りのたびに猫が運び出してしまうので、家中に散乱するはめになります…「ちょっと安いから」といって他メーカーの砂に浮気したことがありますが、それを使っている間毎日掃除しても家中が砂だらけになってひどい目に遭いました。

この写真をよく見るとそこら中に猫砂のかけらが散乱しています…こんな状態でもにゃん達は構わずその辺で寝転がるのでますます散らばります…箱買いしてしまったのでしばらく我慢して使い切りました。こうなるとお手上げです。

またシステムトイレを使用する場合は、固まるタイプの猫砂はおすすめできません。なぜならシステムトイレは上段がすのこ状になっており、そこをオシッコが通過して下に落ち、ペットシーツでキャッチする方式だからです。トイレをリビングなど「人が居る時間が長い場所」に置かねばならない場合等は、システムトイレを使用した方が「臭いを軽減する」という意味において、優れていると感じます。

※上下に分かれており、下段が引き出しトレイ等になっていてペットシーツを敷く形式のもの。私は現在使用していませんが、こちらはこちらでメリットもあり、臭いを軽減したり、オシッコの色などから病気の早期発見に繋がる等のメリットがあります。一方で猫砂とトイレシーツ両方を替え、かつ切らさないよう注意せねばならないため、コストや手間がかかるデメリットもあります。

形状もある程度猫の体格に合わせたものに

5キロを超えるような大きな猫が、子猫用の小さなトイレで用を足すのは困難で不自然です。トイレを購入する際はメーカーの表示で「何キロまで」と目安が書かれているのを確認しましょう。

またフード(屋根)つきか否かも選択できますので、猫の性格に合わせて試してあげてもいいと思います。リビングに置かれる方は臭いがダイレクトに漏れないフード付きが合っているかもしれません。猫の好みと飼い主さんのライフスタイルに合わせるといいですね。

3、トイレが置かれている場所が猫にとって不快

人がそばにいようと全然気にせず用を足しに来る子もいれば、警戒心から見ているとしない子もいます。できればあまり人が通らず、落ち着いて用を足せるような静かな場所が良いとされています。

また冬場などはあまりに寒い場所に置いてしまうと、猫がトイレに行きたがらず膀胱炎になってしまうリスクもあるとのことです。人間だって寒すぎるトイレには行きたくないですよね…

4、病気や怪我等、体の不調によるもの

この場合は素人判断は危険です。猫が病気によってトイレに行かなくなるのはかなり重篤な状態であると思います。迷わず獣医さんに相談すべきでしょう。もし病気の疑いでトイレに行かない(回数が少ない、便が出ない等)ことがあれば、手遅れになってからでは遅いです!

怪我や術後等であれば用を足しやすい工夫をしましょう。トイレの場所をなるべく猫の行きやすい距離に移動してあげることも必要です。猫自身でトイレに行かれないような状態なら、犬用トイレのように、ペットシーツの上に寝かせて用を足す方法もあるようです。その際は飼い主が定期的にペットシーツに猫のオシッコの臭いをつけておき、その上へ連れて行ってあげる、用を足したら交換する等の手間をかけることが必要となります。

5、高齢猫や子猫などで、猫の年齢ステージによるもの

これも病気の際などと同様に、高齢になり足腰が弱ったり認知症になったりすると、ひとりで用を足せなくなる子もいます、また子猫もまだ慣れていない子は高さのある成猫用トイレだと自分で入れない場合も考えられます。

お店には子猫用のトイレもありますし、わざわざ買うのは..という方は100均にあるような高さの低いプラスチック容器を試してみるのもいいと思います。

使い捨てにしたい人はダンボールにゴミ袋を被せて防水しているのも見かけました。また過去、私がボランティア活動でおジャマした保護猫団体では「牛乳パック」を切ったものを組み合わせて子猫用トイレを作っていました。確かに防水だし使い捨てできて便利だよねと感心しましたよ。

猫にとっての使いやすさをクリアしたら、人間にとっての掃除のしやすさも重要!

私はいろいろなトイレを経験して、現在は「リッチェル」というメーカーの「コロル」というトイレ容器を愛用中。色は現在(2018.6月)3色ですが、どの色も派手ではなくちょうどいい感じの優しいパステル色なのもかわいいです。サイズや形状で違いますが、値段も1000円前後と手頃です。

トイレたちが日向ぼっこ中(笑)。掃除がしやすいところが気にいっています。

www.richell.co.jp

このトイレは軽くて扱いやすく洗いやすいのが便利。時間がない時には熱湯でザッと流すだけでも、プラスチックがキュッキュッと鳴るほど、サッと汚れが落ちる素材なので掃除もラクです。

リッチェル コロル ネコトイレ 55 パープル

リッチェル コロル ネコトイレ 55 パープル

リッチェル コロル ネコトイレ 48 ベージュ

リッチェル コロル ネコトイレ 48 ベージュ

  

要は「猫にとって不快ではなく、飼い主さんのできる範囲でいい」

梅雨時は湿気も多く、トイレの臭いもこもりがち。また夏に向けて暑くなる時期は、不潔にしておくと中毒や病気なども起こりがち。これを機に猫さんたちの「おトイレ事情」を見直してみませんか?人間も猫も、もっと快適なトイレの選択があるかもしれませんよ。

もっと猫にとって快適で、人にとっても便利なおトイレがきっとあるにゃ!あなたのおうちに合ったおトイレを探してみてにゃ!!

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